少しばかりの夢を見るのです

このように、セリーヌのブギーバッグは現実的なのです。日常づかいに最適ですね。ブランド品のバッグに偏見を持っている人には意外に感じられるかもしれませんけれども。大事に使えば長持ちします。お母さんのバッグを娘さんが譲り受けて使うなんて、よくある話じゃないですか。質より量で、右から左の流れ作業のなかで、大量に作り出された安価なバッグを、すぐにダメになって使い捨てるよりは、むしろ地球に優しいでしょう。あのバブル期のブランド狂いは異常でしたが、日本経済も落ち着いて、いや落ち着きすぎてデフレにハマって抜け出せないくらいですが、こんな時こそ物であれ人であれ大事に付き合えるといいですね。一部のブランド先鋭たちは、流行でない、という理由で、手にしたバッグも次々と見捨てていきます。そうして新陳代謝のごとく、つねに新しいモードを求めて片っ端から自分の物にしていきます。こういった狩人のようなブランド志向もアリです。ですがセリーヌのブギーバッグにかぎって言えば、日常づかいに最適であり、その使い道も多様であり、現実的です。そこに少しばかりの夢の縁取り。私の日常をしのばせて、そうして少しばかりの夢を見るのです。

いつか傷や汚れも思い出に +1 !

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